はじめに
Pixel 9 Pro Foldを使っていて、画面のタッチが効かなくなった。そんな症状に心当たりはないでしょうか。
私の場合は、閉じた状態で使うサブディスプレイ(外側の画面)のタッチがまったく反応しなくなりました。折りたたみスマホは本体価格が高いので、修理に出せば数万円かかるだろうと覚悟していました。
ところが結果は、無償でPixel 10 Pro Foldへの交換でした。
この記事では、実際に申し込んでから新しい端末が届くまでの流れをすべてお伝えします。あわせて、ドコモで契約している方が見落としがちな「登録上の機種」と「補償の月額料金」についても書きました。ここは調べてもほとんど情報が出てこない部分なので、ドコモユーザーの方はぜひ確認してみてください。
なお私は元ドコモショップ店員です。ドコモ側の手続きについては、店頭で案内していた経験も踏まえて解説します。
起きた症状:サブディスプレイのタッチが反応しなくなった
Pixel 9 Pro Foldには画面が2つあります。開いたときに使う大きな内側の画面と、閉じたまま使う外側の画面(サブディスプレイ)です。
私に起きたのは、このサブディスプレイのタッチがまったく効かなくなるという症状でした。表示自体はされているのに、指で触っても反応しません。
折りたたみスマホは、閉じたまま通知を確認したり、電話に出たりする使い方が中心になります。外側の画面が効かないと、何をするにも毎回開かなければならず、実用性が大きく落ちます。
落としたわけでも、水に濡らしたわけでもありません。ある日突然そうなりました。
Google Pixel 9 Pro Fold 延長保証プログラムとは
実は、GoogleはPixel 9 Pro Fold向けに保証期間を延長するプログラムを用意しています。私も調べ物をしていて偶然見つけたものでした。
Google公式のヘルプページに「Google Pixel 9 Pro Fold 延長保証プログラム」として掲載されています。
保証期間は「購入日から3年間」
ここが一番大事なところです。
対象期間は販売店での当初の購入日から3年間です。発売日からではなく、ご自身が買った日が起点になります。
Pixel 9 Pro Foldの日本での発売日は2024年9月4日でした。発売日に購入した方なら2027年9月ごろまでですが、2025年に買った方はもっと先まで残っています。「もう古い機種だから無理だろう」と諦めてしまう前に、購入日を確認してみてください。
このプログラムは2025年12月8日から利用できるようになっています。
対象になるのは「Googleが認めた不具合」
公式には「デバイスの機能に影響を与える事象」という書き方がされています。具体的な症状のリストは公開されていません。
つまり、すべての故障が3年保証になったわけではありません。ここを勘違いしやすいので注意してください。あくまでGoogleが認めた特定の不具合に対する延長保証です。
対象外になるケース
公式ヘルプには、次のように明記されています。
- ディスプレイやカバーガラスにひび割れがあるデバイスは対象外となる場合がある
- 水濡れなどによる損傷も対象外
画面を割ってしまった場合や、水没させてしまった場合は、このプログラムでは対応してもらえない可能性が高いということです。
修理ではなく「交換」
Pixel 9 Proや9 Pro XLでも、画面に縦線が出る・ちらつくといった症状に対して延長修理プログラムが用意されています。ただしこちらは「修理」です。
Pixel 9 Pro Foldだけは「交換」という扱いになっています。この違いが、今回の結果につながりました。
申し込みから到着までの流れ
ここからは、実際に私がたどった手順です。
1. 本体の設定から修理を依頼する
意外と知られていないのですが、Pixelは本体の設定画面から修理依頼を出せます。
設定 → デバイスの状態とサポート → 修理の依頼を開始する
この流れで進みます。Googleストアのサイトを探し回る必要はありません。
2. 症状を入力する
どんな不具合が起きているかを入力する画面が出てきます。私は「ディスプレイの問題」として、サブディスプレイのタッチが反応しないことを伝えました。
すると、Pixel 10 Pro Foldへの無償交換という案内が返ってきました。見積もり金額は0円、送料も0円です。
3. メールで返品票とQRコードが届く
申し込みが完了すると、返品用の書類がメールで送られてきます。添付されているのは次の2つです。
- 商品返品確認(RMA)の返品票
- 配送ラベルを印刷するためのQRコード
4. コンビニなどで配送ラベルを印刷する
QRコードを使って、次の場所で配送ラベルを印刷します。
- ファミリーマート
- PUDOステーション
- ヤマト運輸の営業所(ネコピット)
自宅にプリンターがなくても手続きできるようになっています。ここは正直、かなり楽でした。
5. バックアップを取って初期化する
ここが一番気を使うところです。
- 個人情報のバックアップを取る
- デバイスを出荷時の設定にリセット(初期化)する
- SIMカードを取り外して手元に保管する
初期化せずに送ることはできません。SIMカードも必ず抜いておきましょう。
6. 発送して、検品を待つ
梱包して発送すると、Googleの管理画面で進捗が確認できるようになります。段階は5つに分かれていて、次のように進みます。
- 交換注文の確認が完了
- 古いデバイスの受領待ち
- 査定待ち
- デバイスの交換
- 交換品の返送
充電器やアクセサリは自分で保管し、デバイス本体だけを送ります。
7. 交換品が届く
案内には「通常10営業日以内に手続きが完了します」と書かれていました。
私の場合、日曜に発送して、その週の土曜には新しい端末が届きました。実質4営業日ほどです。想定よりかなり早かったというのが率直な感想です。
届いたPixel 10 Pro Foldはどうだったか
新品でした
交換品というと、中古を整備し直したリファービッシュ品を想像する方が多いかもしれません。私のところに届いたのは新品でした。
ただしこれは私のケースです。在庫の状況によって変わる可能性はあります。
色と容量は案内どおり
事前のメールでは「Pixel 10 Pro Fold Moonstone 256GB(SIMフリー)」と案内されていました。届いたものも、そのとおりでした。
元の端末はObsidian(黒)だったので、色は変わっています。交換品の色をこちらで選ぶことはできません。色にこだわりがある方は、この点は割り切る必要があります。
保証期間の表示
Google公式には、交換後の保証について「90日間または元のデバイスの保証期間の残りの期間(いずれか長い方)」と書かれています。
私の端末では、保証期間は2026年12月16日までと表示されていました。
データ移行はクラウド復元でほぼ困りませんでした
初期化して送っているので、新しい端末には何も入っていない状態から始まります。
私の場合はGoogleアカウントのクラウドバックアップから復元しました。事前にバックアップを取っていたこともあり、ここで困ることはほとんどありませんでした。
ドコモショップ店員だったころの経験から言うと、データ移行でつまずく方の大半は「バックアップを取っていなかった」ケースです。修理や交換に出す前に、必ずバックアップの設定がオンになっているか確認してください。
特にLINEは、Googleアカウントの復元だけではトーク履歴が戻らないことがあります。LINEのトークバックアップは別途取っておくのが安全です。
【ドコモ契約者は要確認】登録上の機種と補償料金はどうなる?
ここからが、この記事で一番お伝えしたい部分です。
Googleで交換しても、ドコモ側の登録は自動ではすぐ変わりません。
ドコモの登録は「Pixel 9 Pro Fold」のまま
手元の端末はPixel 10 Pro Foldになりましたが、ドコモの契約情報に登録されている機種は、Pixel 9 Pro Foldのままでした。
気になったので、ドコモインフォメーションセンターに電話して確認しました。
回答:Googleからデータが来次第、登録も変わる
案内された内容はこうでした。
Googleからデータが届き次第、ドコモの登録上の機種もPixel 10 Pro Foldに変更される
ただし、いつ変わるかの期間については「わからない」とのことでした。「Myドコモで確認してください」と案内されています。
つまり、自分で定期的にMyドコモをチェックする必要があるということです。ここは待っているだけでは気づけないので、注意してください。
補償の月額料金はどうなるのか
ここでもう一つ、確認しておくべきことがあります。smartあんしん補償の月額料金です。
ドコモ公式サイトによると、機種ごとの月額はこうなっています。
| 機種 | smartあんしん補償 月額 |
|---|---|
| Google Pixel 9 Pro Fold | 1,100円 |
| Google Pixel 10 Pro Fold | 1,720円 |
差額は月620円。1年で7,440円です。決して小さくない金額ですよね。
登録上の機種が10 Pro Foldに変わるなら、月額も1,720円に上がるのではないか。そう思って、同じ電話で確認しました。
回答:月額は1,100円のまま据え置き
案内された内容はこうでした。
今回はGoogle側の不具合による交換なので、登録上の機種は10 Pro Foldに変わるが、補償の月額料金は9 Pro Foldの1,100円のまま据え置きになる
これは正直、ありがたい回答でした。
ただし、必ずご自身で確認してください
ここは慎重にお伝えしたい点です。
ドコモ公式サイトには、「補償対象端末の変更に伴い月々のお支払い金額が変わる場合があります」と明記されています。つまり通常のルールは「変わる」です。
今回の据え置きは、Google側の不具合による交換という事情を踏まえた対応である可能性が高いと考えられます。すべての方が同じ扱いになるとは限りません。
また、電話で案内された内容と実際の請求が違うことも起こり得ます。交換後は必ずMyドコモや請求内容を確認し、不安があればご自身でドコモに問い合わせてください。
ドコモの補償で交換する場合との違い
同じPixel 9 Pro Foldでも、どちらの保証を使うかで結果がまったく変わります。
| Googleの延長保証 | ドコモのスマートあんしん補償 | |
|---|---|---|
| 費用 | 無償(私の場合) | 自己負担金がかかる |
| 届く機種 | Pixel 10 Pro Fold | 別メーカーの機種になることがある |
| 対象 | Googleが認めた不具合 | 故障・水濡れ・紛失など幅広い |
| 画面割れ | 対象外の可能性が高い | 対象になる |
ドコモの補償を使った場合、Pixel 9 Pro Foldの代わりにGalaxy Z Fold6など、別メーカーの折りたたみ機種が届くことがあります。詳しくは別記事にまとめています。
👉 Pixel 9 Pro Foldをドコモのスマートあんしん補償で交換したら届く機種は?【Galaxy Z Fold6・S24 Ultra】
画面を割ってしまった場合はドコモの補償、自然に不具合が出た場合はGoogleの延長保証。まずはこう覚えておくと判断しやすいと思います。
👉 ドコモのケータイ補償・スマートあんしん補償まとめ|届く機種・料金・手続き【元ドコモ店員が解説】
正直に言うと、送るときは不安でした
最後に、率直な感想を書いておきます。
手続き自体は、拍子抜けするほど簡単でした。伝票はメールで届いたものを持っていけばよく、コンビニで印刷するだけ。難しい操作は何もありません。
それでも、Pixel 9 Pro Foldは20万円を大きく超える高額な端末です。公式サイトからの正規の手続きだとわかっていても、初期化して箱に詰めて手放し、手元に何も戻ってこない期間があるというのは、やはり少し不安でした。
もし同じように不安を感じている方がいれば、発送前に追跡番号を控えておくことをおすすめします。進捗は管理画面からも確認できるので、今どの段階にいるのかが見えるだけでもかなり気持ちが落ち着きます。
そして、サブ機や予備の端末があるなら、手続き前にSIMを入れ替えて使える状態にしておくと安心です。数日とはいえ、スマホが手元にない期間は思った以上に不便になると思います。
まとめ
Pixel 9 Pro Foldの延長保証プログラムについて、要点をまとめます。
- 保証期間は「購入日から3年間」。発売日からではないので、購入日を確認してみてください
- 対象はGoogleが認めた不具合。すべての故障が3年保証になるわけではありません
- 画面のひび割れや水濡れは対象外の可能性が高いです
- 申し込みは本体の設定 → デバイスの状態とサポートから進められます
- 初期化とSIMの取り外しが必要です。バックアップは必ず事前に
- 私の場合は実質4営業日でPixel 10 Pro Foldが新品で届きました(在庫状況により結果は変わります)
- ドコモの登録機種は自動ではすぐ変わりません。Myドコモで確認を
- 補償の月額は1,100円のまま据え置きと案内されました。ただし公式には「変わる場合がある」と記載されているため、必ずご自身で確認してください
同じ症状で困っている方は、まず購入日から3年が経っていないかを確認してみてください。修理代を払う前に、無償で交換してもらえる可能性があります。

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