「補償で交換した新しいスマホが届いた。でも、中身をどうやって移せばいいの?」
これ、店頭で本当によく受けたご相談です。私は元ドコモショップの店員として、データ移行のお手伝いを数え切れないほどしてきました。
補償交換では、古い端末を返送する必要があります。 つまり——データ移行はタイムリミットがある作業です。
しかも、店頭でお手伝いする場合、有料になることがほとんどでした。ご自身でできれば、その費用を節約できます。
この記事では、特につまずきやすい「電話帳」「写真」「LINE」の3つを中心に解説します。
【最重要】返送する前に、必ずデータを移してください
まずこれだけは覚えてください。
壊れた端末を返送してしまうと、中のデータは二度と取り出せません。
「あとでやろう」と思っているうちに返送期限が来てしまい、写真が全部消えてしまった——というのは、絶対に避けたい事態です。新しい端末が届いたら、まずデータ移行から取りかかってください。
※画面が割れて操作できないなど、そもそもデータを取り出せない状態のこともあります。日頃からバックアップを取っておくのが一番の対策です。
① 電話帳(連絡先)の移し方
一番よく相談されるのがこれです。方法は主に3つあります。
iPhone同士なら「クイックスタート」
新旧2台のiPhoneを近づけるだけで、電話帳を含めた多くのデータをまとめて移せます。画面の案内どおりに進めるだけなので、一番かんたんです。
Android同士ならケーブルで直接転送
2台をケーブルでつないで、直接データを転送する方法があります。新しい端末の初期設定中に案内が出るので、それに従って進めます。
店頭でも、Androidの場合はこの方法をよくご案内していました。Wi-Fi環境がなくても使えて、比較的速いのがメリットです。
⚠️ 注意:電話帳が「どこに保存されているか」で結果が変わります
ここが、店頭でもよく問題になったポイントです。
Androidの電話帳(連絡先)は、保存先がいくつかに分かれています。
- ドコモ電話帳(ドコモのアカウントに保存)
- Googleアカウント(Googleドライブ経由で同期)
- 端末本体・メーカー独自の電話帳(その機種の中だけに保存)
この保存先によって、ケーブル転送で移せるかどうかが変わります。
特に注意したいのが、端末本体やメーカー独自の電話帳に保存されている場合です。この状態だと、うまく移行できないことがあります。
事前に確認しておくと安心です
古い端末が使えるうちに、電話帳アプリを開いて、連絡先がどこに保存されているかを確認しておきましょう。
一番安心なのは、Googleアカウントに同期しておくことです。Googleアカウントに保存されていれば、新しい端末で同じアカウントにログインするだけで、電話帳が自動的に反映されます。
「移行したはずなのに連絡先が入っていない」という事故を防げるので、余裕があるうちに確認しておいてください。
ドコモショップの「ドコピー」を使う
ドコモショップに設置されている「ドコピー」という機械を使う方法もあります。電話帳などのデータをコピーできます。
ただし、店頭でスタッフがお手伝いする場合は有料になることが多いです。ご自身で操作できるなら費用はかかりませんが、不安な方は事前に料金を確認しておくと安心です。
② 写真の移し方
写真は容量が大きいので、方法選びが重要です。
おすすめは「Googleフォト」でクラウド保存
店頭で一番おすすめしていたのがこの方法です。
- 古い端末で、Googleフォトにバックアップしておく
- 新しい端末で同じGoogleアカウントでログイン
- クラウド経由で写真が見られるようになる
この方法の良いところは——端末を移すたびに写真を移動させる必要がなくなることです。一度設定しておけば、次の機種変更もラクになります。
※無料で使える容量には上限があります。写真が多い方は、有料プランや他の方法も検討してください。
ケーブル転送でまとめて移す
Android同士なら、前述のケーブル転送で写真も一緒に移せます。
iPhoneならクイックスタート
こちらも写真を含めてまとめて移行できます。
③ LINEの引き継ぎ(一番トラブルが多い)
正直に言います。LINEが一番つまずく方が多かったです。理由は2つあります。
つまずき① パスワードがわからない
LINEの引き継ぎには、登録したメールアドレスとパスワード(またはその他の認証方法)が必要です。
ところが、「昔設定したけど覚えていない」という方が非常に多いのです。しかも古い端末が使えるうちでないと、確認や再設定が難しくなります。
必ず、古い端末が使える段階で確認・設定しておいてください。
つまずき② トークのバックアップの取り方がわからない
もう一つが、トーク履歴のバックアップです。
LINEは、アカウント自体は引き継げても、トーク履歴は事前にバックアップしていないと消えてしまうことがあります。
- iPhone:iCloudにバックアップ
- Android:Googleドライブにバックアップ
LINEアプリの設定内にバックアップの項目があるので、古い端末で必ず実行してから移行してください。
※LINEの引き継ぎ方法は変更されることがあります。最新の手順はLINE公式の案内をご確認ください。
補償交換のときの「よくある落とし穴」
店頭での経験から、特に注意してほしい点です。
- 古い端末が壊れていて操作できない → バックアップが取れないことがあります
- 返送期限が迫っている → 慌てて移行して失敗しがち。届いたらすぐ着手を
- アカウントのパスワードを忘れている → Google・Apple・LINEすべて必要になります
まとめ
- 補償交換は返送が必要。データは返送前に必ず移す
- 電話帳:iPhoneはクイックスタート/Androidはケーブル転送/ドコピー
- 写真:Googleフォトでクラウド保存が長い目で見てラク
- LINE:パスワードとトークのバックアップを、古い端末が使えるうちに準備
- 店頭でのお手伝いは有料になることが多い。自分でできれば節約になります
- 電話帳の保存先(ドコモ電話帳/Googleアカウント/端末本体)で移行できるかが変わる。Googleアカウント同期が一番安心
慌ただしい中での作業になりますが、順番さえ押さえれば難しくありません。この記事を見ながら、一つずつ進めてみてください。
補償サービス全般については、こちらにまとめています。
→ ドコモのケータイ補償・スマートあんしん補償まとめ
→ ケータイ補償でAndroid端末を交換すると届く機種まとめ
→ らくらくスマホを補償交換したら最新機種が届いた話


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