「ドコモの料金センターです。お客様の携帯電話料金に未払いがあります」
突然こんな自動音声の電話がかかってきて、不安になっていませんか。しかも見慣れない海外の番号から——。
私は元ドコモショップの店員として、「こんな電話がかかってきたんだけど、本当に未払いがあるの?」というご相談を何度も受けました。 心配になって、わざわざ店舗まで確認に来られる方もたくさんいらっしゃいました。
先に結論をお伝えします。その電話は詐欺です。ドコモからの連絡ではありません。
その電話が詐欺である理由
ドコモも公式に、ドコモを装った自動音声電話への注意喚起を出しています。実際に確認されている手口はこのようなものです。
- 「2か月分の滞納があります」
- 「本日から電話のご利用が停止します」
- 「詳しくは〇番を押してください」
そして重要なのが、NTTファイナンス(ドコモの料金を扱う会社)は、国際電話でお客様に連絡したり、未納料金の支払いを案内することはないと公式に明言している点です。
つまり、海外の番号から自動音声で未払いを告げてくる時点で、詐欺と判断して問題ありません。
こんな電話には特に注意
海外の番号からかかってくる
店頭でご相談を受けた中では、次のような番号が多くありました。
- (844)(855)から始まる番号 … アメリカ・カナダのフリーダイヤル番号です
- +63 … フィリピンの国番号です
ほかにもさまざまな国番号が使われており、これだけとは限りません。「見慣れない番号」「+から始まる番号」からの着信は、まず疑ってください。
ガイダンスで番号を押させようとする
「〇番を押してください」と操作させるのが特徴です。実際に押してしまった方の中には、外国人のオペレーターにつながって会話をしたというケースもありました。
元店員が伝えていた、いちばん簡単な見分け方
店頭では、こうご案内していました。
ドコモで本当に未払いがあるときは、電話ではなく「手紙(書面)」が届きます。
請求や未納のご案内は、書面で届くのが基本です。いきなり電話で、しかも自動音声で支払いを迫ってくることはありません。
「本当に未払いがあったらどうしよう」と不安な方は、かかってきた番号には絶対に折り返さず、次の方法で自分から確認してください。
- My docomo(公式アプリ・サイト)で利用料金を確認する
- ドコモの公式サイトに記載されている正規の問い合わせ窓口に、自分からかける
自分から公式の窓口に確認する。これが一番安全で確実です。
絶対にやってはいけない4つのこと
- 折り返し電話をかけない
国際電話にかけ直すと、高額な通話料を請求される恐れがあります(いわゆる国際ワン切り詐欺)。 - ガイダンスの番号を押さない
相手につながり、会話に持ち込まれてしまいます。 - 個人情報を伝えない
氏名、住所、クレジットカード番号、dアカウントのIDやパスワードなど、何も伝えないでください。 - 電子マネーやギフトカードでの支払いに応じない
「コンビニで電子マネーを買って番号を教えて」と言われたら、100%詐欺です。正規の請求でそんな支払い方法を求めることはありません。
もし出てしまった・話してしまったら
まず落ち着いてください。出ただけ・話しただけでは、すぐに被害にはなりません。
そのうえで、状況に応じて次の対応をしてください。
- 個人情報を伝えてしまった → dアカウントなどのパスワードを変更する
- クレジットカード番号を伝えてしまった → すぐにカード会社に連絡して利用停止・再発行を相談する
- お金を支払ってしまった → すぐに警察に相談する
相談先
- 警察相談専用電話:#9110(緊急でない相談用)
- 消費者ホットライン:188(いやや!と覚えます)
一人で抱え込まず、早めに相談するのが大切です。
家族にも伝えてあげてください
この手の電話は、ご高齢の方が狙われやすい傾向があります。店頭でも、ご年配のお客様が不安そうに相談に来られることが多くありました。
離れて暮らすご家族がいる方は、「ドコモを名乗る自動音声の電話は詐欺だから、出なくていいし折り返さなくていい」と、ぜひ一言伝えてあげてください。それだけで防げる被害があります。
なお、ドコモには迷惑電話対策のサービス(あんしんセキュリティなど)もあります。不安な方は、こうしたサービスの利用も検討してみてください。
まとめ
- 「ドコモの料金センター」を名乗る自動音声の電話は詐欺
- NTTファイナンスは国際電話で未納料金の案内をしない(公式)
- (844)(855)や+63など海外番号からの着信に注意(これ以外の番号もあります)
- ドコモの本当の未払い案内は、電話ではなく書面で届く
- 折り返さない・番号を押さない・個人情報を伝えない
- 不安なときはMy docomoか公式窓口で自分から確認する
- 困ったら #9110(警察相談) や 188(消費者ホットライン) へ
「もしかして本当かも」と不安になる気持ちにつけ込むのが、この詐欺の手口です。焦らず、自分から公式に確認する。これさえ守れば大丈夫です。
## SMS(ショートメール)を使った同じ手口にも注意
今回は「電話(自動音声)」の詐欺を解説しましたが、まったく同じ手口がSMS(ショートメール)でも行われています。
「【NTTドコモ】お支払いが確認できません」「未納があるため利用を停止します」といったSMSが届くパターンです。差出人が「NTTDOCOMO」と本物そっくりに表示されることもあり、見分けがつきにくいのが厄介な点です。
さらにSMS版には、電話にはない深刻な危険があります。リンク先でアプリをインストールしてしまうと、自分の電話帳に登録されている人たち全員に、勝手に同じ詐欺SMSが送られてしまうのです。その結果、SMS料金が高額になってしまった方もいらっしゃいました。
詳しい手口と対処法は、こちらで解説しています。
→ 「NTTDOCOMO」から未納SMSが届いたら詐欺です|開くと電話帳の全員に送信される危険も
シニア世代のスマホについては、こちらの記事もどうぞ。
→ らくらくスマホから普通のスマホに変えて大丈夫?
##シニア世代のスマホの困りごと・詐欺対策まとめ
ドコモを装った詐欺のほかにも、スマホの操作や機種選びで困ったときの解説をまとめています。ご家族のスマホが心配な方も、あわせてご覧ください。
→ シニア・ご家族のスマホ困りごと&詐欺対策まとめ


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